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CPAPの継続使用の条件が厳しくなる?|You-MOST

2020/10/13

CPAP治療の保険適応が変更になるかも?

先日、問い合わせの連絡がありました。

『CPAPを保険で借りているのですが、使用状況が悪いので保険が使えなくなると言われてしまって・・・』

 

確かに愛知県でも10月から保険のレセプト記載項目が何点か増えたようです。

内容から察すると、あまりCPAPを使えていない人にはCPAPの保険適応から除外していくのではないかと思われる項目が入っています。

保険が適応されて、3割程度の負担で良いから「ありがたみ」が薄れてしまって、5割以上使っていない日があるという人も散見されます。

 

ただでさえ、医療保険を削減しないと医療保険制度が保てない・・・と言われているところもあり、無駄であれば切り捨てられる可能性はあります。

一部では、医療保険の制度(診療報酬点数)を撤廃する動きも耳にします。

 

そもそも、このCPAPはどのような人が適応になるのでしょう?

1.睡眠検査(携帯用・施設)でAHIが40以上であった場合

2.睡眠検査(施設)でAHIが20以上40未満であり睡眠の質が悪く、CPAPタイトレーション検査にてAHIが改善され睡眠の質が向上していると判断される場合。

3.どちらの場合でも、日中の傾眠、起床時の頭痛などの自覚症状が強く、日常生活に支障をきたしている症例

とされている。(診療報酬点数表より)略

 

国際的なエビデンスとしては『4時間以上の使用を70%以上』使用すれば、治療効果が認められるという認識があります。月に換算すると30日であれば21日以上、31日ある場合は22日以上の日で4時間以上使用するという事になります。

 

使って効果のある人だけが医療保険を使える・・・ごもっともなことだとは思います。

そもそも50%しか使用のスイッチが押されていない、などは ”保険打ち切り” されても致し方ないですが、100%スイッチは押されているが4時間以上使えたのが50%だった・・・という方は数字だけで打ち切るのは可哀そうですよね?

 

そんな時は、我々のようなCPAP療法士に相談し、より快適に、より長時間使えるように指導してもらえることが良いでしょう!

診療の枠を飛び越えての指導はできませんので、かかる病院やクリニックの選定をすることが賢明でしょう。

 

日本睡眠学会では睡眠医療の質を向上させるために、

・日本睡眠学会専門医療機関

・日本睡眠学会専門医

・日本睡眠学会歯科専門医

・日本睡眠学会認定検査技師

を公表しています。