CPAP・・・やっぱりのどが渇く|You-MOST
2020/11/05
CPAPあるある ~口渇について~
温かく湿度のあった夏が終わりました。
秋も本格化し、涼しさが「寒さ」に変わってきたことを実感する人も多くなっていますよね?
空気が冷たくなると乾燥が進んでいきます。
今日は、それについての解説を交えCPAP療法で感じる「口渇による乾燥感」のお話をさせていただきます。
何故、冬になると乾燥するのでしょう?
まず、共通認識として「乾燥している」=「湿度が低い」で大丈夫です!
冬に乾燥するのは、いくつか要因はあるのですが、どうにもコントロールできない大気の乾燥から解説します。
冬になると太平洋側での大気は「乾燥注意報」が出たりします。
そもそも空気は水分を含んでいます。=飽和蒸気といいます
暖かい空気であればたくさんの水分を持つことができ、冷たい空気は水分を持てなくなります。
どの温度でも持てる水分量の限界値は湿度100%の状態で、簡単に言えば雨が降っている状態です。
冬の気温は下がりますが、太陽が沈むと更に下がります。
この気温が下がった状態で持てる水分(持っている水分)が極端に少なくなります。
そこ(大気)にあった水分は木々や土、車や家など至る所についてしまいます。
冷たい水を注いだコップの外側に水滴がつく現象です。
これは、外気温が持っている水分(飽和蒸気)が、コップの周りの空気が冷やされたことによって小さな水分がコップの周りに集まっていくことで水滴になっていくのです。
減ってしまった水分を補っていくにはどうするのでしょう?
太陽の力で熱せられ飽和蒸気になって空気に溶け込むしかないですよね!
夏の太陽はたくさんの水分を飽和蒸気にしてくれ、湿度を補うには十分なエネルギーがあるのですが、冬の太陽にはそこまでの力がありません。
どんどん大気が持っている水分が奪われることで乾燥に拍車がかかってしまう訳なのです。
もちろん、それだけの要因ではなく、偏西風もそれらを後押しします。
冬になると太平洋側では「乾燥」し、日本海側では「湿度が高くなる」ことはご存じでしたか?
よく聞く「寒気」が偏西風に乗ってやってくると、-50度だから水分は全くありません。それが日本海側に届くときに一気に水分を吸収し、どんより雲を作るのです。
日本海側ではその寒さから「雪」を降らしたり、カミナリを鳴らしたりするどんより雲に覆われるので、湿度が高くなるのです。
しかし、その湿った空気も「山」を超えるときには、雨や雪となり水分がなくなってしまい、その空気が太平洋側に届くころには、やはり乾燥してしまっているため太平洋側は乾燥状態が続くという事になります。
長くなってしまったので、続きは次回の投稿にて・・・